きっかけ

28年3月上旬、それまで交際していた方とお別れしました。

理由は相手の浮気でした。

 

 

ぶっちゃけ、彼はあらゆることにルーズで、浮気しそうな男でした。

わたしはそんな彼を内心どこか「浮気しそうな男だな」と思いながら

「でも好きだし…」

というゆるふわ思考で付き合っていました。

 

「でも好きだし…」

 

この考えはめちゃめちゃこわいです。

彼に「今月苦しいからお金貸して」と言われたとき、

彼に暴言を吐かれたとき、

彼に浮気されていたとき、

「でも好きだし…」とまじないをかけると、

不思議と耐えることができてしまうのです。

 

彼に大事にされて、幸せそうな友人たちを横目にしながら、

「でも好きだし…」

とひとり、暗闇で呪文を唱えてる感じです。

もちろん幸福感はほとんどありませんが、その幸福感がないということすら

「でも好きだし…」

という言葉に集約しようとするのです。

 

そこからなんとか抜け出し、思いました。

 

「ちゃんとした人に、『でも好きだし』って言いたい」

 

ちゃんとした人、一緒に幸福感を共有できる人。

幸せだってお互い思えるように、ちゃんと努力してくれる人。

29歳になってようやくそう思いました。